Teamsの文字起こしができないときの確認手順
Teamsで文字起こしのボタンが出ない、押しても始まらない、日本語にならない。原因は組織の設定・ライセンス・言語設定のいずれかであることがほとんどです。上から順に確認できる形で整理しました。
Teamsの文字起こしが使えないとき、原因はだいたい決まっています。上から順に確認すれば、たいてい途中で見つかります。
まず、どの状態かを切り分ける
同じ「できない」でも、原因が違います。
| 症状 | 主な原因 |
|---|---|
| ボタン自体が出ない | 組織の設定、またはライセンス |
| ボタンはあるが押せない | 権限、または会議の種類 |
| 押しても始まらない | 一時的な不具合、またはポリシー |
| 日本語にならない | 言語設定 |
| 自分の発言だけ入らない | マイクの選択 |
自分がどれかを決めてから読み進めてください。
ボタン自体が出ない
1. 組織のポリシーで無効化されている
最も多い原因です。 管理者が全社的に文字起こしを無効にしている場合、個人の設定では有効にできません。
確認する方法は、情報システム部門に聞くことです。「Teamsのトランスクリプト機能が有効になっているか」と尋ねれば通じます。
この場合、自分で解決する手段はありません。 ここで詰まったら、後述の代替手段に進んでください。
2. ライセンスに含まれていない
契約しているプランによっては、文字起こしが対象外です。上位プランへの変更が必要になります。
これも個人では変えられないので、確認は管理部門に依頼することになります。
3. 会議の主催者が別組織
他社が主催する会議に招かれた場合、その組織のポリシーが適用されます。自社で有効でも、相手先が無効にしていれば使えません。
外部の打ち合わせで使えないのは、たいていこれです。
ボタンはあるが、始まらない
ゲスト参加になっている
招待されて参加した場合、ゲスト扱いになり、機能が制限されることがあります。主催者に文字起こしの開始を依頼するのが早いです。
録画と混同している
Teamsでは、録画と文字起こしは別の機能です。録画を開始しても、文字起こしが自動で始まるとは限りません。それぞれ別に開始する必要があります。
「録画したのに文字起こしがない」という場合、これに当たります。
日本語にならない
文字起こしの言語設定が英語のままになっていることがあります。
文字起こしを開始する際、または開始後のメニューから、話されている言語を指定します。ここが英語だと、日本語の音声を英語として解釈しようとして、意味の通らない結果になります。
会議の途中で言語を変えると、それ以前の部分は変換し直されません。 気づいた時点で止めて、言語を設定してから録り直すほうが確実です。
自分の発言だけ入らない
マイクが正しく選択されていないか、ミュートのままです。
- Teamsの設定で、使用するマイクが正しいデバイスになっているか
- ヘッドセットを後から接続した場合、切り替わっていないことがあります
- 会議前に、Teamsの「デバイスの設定」でテスト通話をする
それでも駄目な場合の代替手段
組織のポリシーで無効化されている場合、Teams側では解決しません。別の方法で記録します。
PCの画面収録
- Windows:
Windows + GでXbox Game Bar - Mac:
command + shift + 5
いずれもシステム音声を含める設定にしてください。ここを見落として無音のファイルができるのが、最も多い失敗です。
外部の録音
スマホの録音アプリで、スピーカーから出る音を拾う方法です。音質は落ちますが、確実に動きます。
いずれの場合も、参加者に伝える
Teamsの標準機能は、録画・文字起こしの開始時に全員へ通知が出ます。外部ツールではそれがありません。
黙って録っていたことが後から分かると、それだけで信頼を失います。 「議事録を作りたいので記録させてください」と一言伝えてください。ほとんどの場合、断られません。
文字起こしができても、議事録にはなっていない
Teamsの文字起こしは発言の羅列です。1時間の会議で2万字前後になります。
このまま配布するものではないので、決定事項とやることを抜き出す作業が残ります。
拾う手がかりは決まっています。「では」「〜でいきましょう」「〜しておきます」「〜までに」——このあたりの周辺に、決定とタスクが集まっています。全文を読む必要はありません。
まとめ
- ボタンが出ない → 組織の設定かライセンス。情報システム部門に確認
- 外部主催の会議では、相手先のポリシーが適用される
- 録画と文字起こしは別機能。それぞれ開始が必要
- 日本語にならないときは言語設定。途中変更は遡らない
- 駄目なら画面収録か外部録音。必ず参加者に伝える
- 文字起こしができたら、決定とタスクを抜き出して議事録にする
1番で止まるケースが最も多く、そして自分では解決できません。早めに確認を出しておくと、当日に慌てずに済みます。