📝 議事メモレック無料で試す
録音・機材のコツ

ボイスレコーダーの録音設定 — 文字起こしに適した選び方

· 株式会社リキッドブロック · 読了 5分

𝕏 ポスト Facebook LINEで送る B! はてブ
この記事で分かること

文字起こし目的なら最高音質は不要です。MP3の128kbpsで足りる理由、マイク感度と指向性の選び方、ローカットはオンでVORはオフという7項目の設定と、設定より効く置き方と10秒テストを整理しました。

ICレコーダーには設定項目が多く、どれを選べばよいか迷います。

文字起こしを目的とする場合、最高音質を選ぶ必要はありません。 むしろ扱いにくくなることがあります。目的に合った設定を整理します。

結論から

会議の文字起こしなら、次の設定を出発点にしてください。

項目 推奨
録音形式 MP3(またはWAV)
ビットレート 128kbps 前後
サンプリング周波数 44.1kHz
マイク感度 中〜高(会議室なら高)
指向性 広角/全方向
ローカットフィルター オン
音声起動録音(VOR) オフ

以下、それぞれの理由です。

録音形式

MP3で十分

文字起こしの精度は、128kbpsを超えると頭打ちになります。 音声認識が使う周波数帯域は人の声の範囲に限られるため、それ以上のデータ量は精度に寄与しません。

MP3の利点は、ファイルサイズが小さく扱いやすいことです。1時間で約60MB。クラウドにアップロードする際も待ち時間が短くて済みます。

WAVを選ぶ場合

編集や加工を予定しているときは、非圧縮のWAVが適しています。ノイズ除去などの処理を挟むなら、圧縮による劣化がない形式のほうが有利です。

ただしファイルサイズは1時間で600MB前後になります。アップロードの上限に引っかかるサービスもあるので注意してください。

避けたい形式

極端に低いビットレート(32kbps以下)や、独自形式は避けてください。文字起こしサービスが対応していないことがあります。

ビットレート

128kbpsが実用的な基準です。

ビットレート 1時間の容量 文字起こし精度
32kbps 約15MB 落ちる
64kbps 約30MB ほぼ問題なし
128kbps 約60MB 十分
320kbps 約150MB 128kbpsと変わらない

320kbpsにしても精度は変わりません。容量とアップロード時間が増えるだけです。

長時間の会議を録る場合、128kbpsなら容量の心配もほぼ不要になります。

マイク感度

多くの機種に「高/中/低」または「会議/口述/音楽」といった設定があります。

会議室なら「高」または「会議」

話者との距離が1メートル以上あるなら、感度を上げてください。感度が低いと遠い席の声が拾えません。

「低」を選ぶ場面

感度が高すぎると周囲の雑音まで大きく拾います。静かな会議室なら高、カフェなど騒がしい場所なら中〜低が目安です。

自動感度調整

機種によっては自動調整機能があります。便利ですが、静かな場面で感度が上がりすぎて空調音を拾うことがあります。会議室が静かなら手動のほうが安定します。

指向性

会議は「広角」「全方向」

複数人が囲む状況では、全方向から均等に拾う設定にしてください。

「ズーム」「単一指向性」は正面の音だけを強調するため、マイクを向けていない席の声が小さくなります。

「ズーム」を使う場面

会議には向きません。用途が違う設定です。

ローカットフィルター

オンにしてください。

低い周波数帯をカットする機能で、空調の音、机の振動、風の音といった声とは無関係な低音を減らします。

人の声の主要な帯域には影響しないため、文字起こしにおいてデメリットはほぼありません。会議室の空調音が気になる環境では、明確に効果があります。

音声起動録音(VOR)は使わない

音が入ったときだけ録音する機能です。容量を節約できますが、文字起こしには向きません。

「あの発言は何分頃だったか」を追えなくなるのも実務上の不便です。オフにしてください。

録音前の確認事項

設定より重要なのがこれです。

電池と容量

1時間の会議の途中で切れるのが最も多い失敗です。

長い会議では、電池と容量の両方に余裕を持たせてください。

10秒テスト

実際に使う場所に置いて、10秒録って再生する。

確認するのは、音が入っているか、普通の声量が聞き取れるかの2点です。設定を変えた直後は特に必ず行ってください。

ホールドスイッチ

多くのICレコーダーには誤操作防止のホールド機能があります。録音開始後にホールドをかけると、鞄の中で停止する事故を防げます。

逆に、ホールドがかかったまま録音ボタンを押しても始まりません。開始時はオフ、開始後にオンが基本です。

置き方は設定より効く

設定を詰めても、置き方が悪ければ結果は変わりません。

距離が半分になれば届く音は4倍です。数十センチの移動が、設定の調整より効く場面は多くあります。

まとめ

ICレコーダーは設定項目が多く見えますが、文字起こし目的なら決めるべきことは限られています。一度設定してしまえば、以後は置き方だけ気をつければ済みます。

この記事をシェアする

𝕏 ポスト Facebook LINEで送る B! はてブ

議事メモレックは、登録もサブスクも不要のAI議事録サービスです。録音するだけで文字起こし・要約・やることリストを自動作成します。5分までは無料でお試しいただけます。

無料で議事録を作る

使い方を図で見る →

あわせて読みたい

録音・機材のコツ

PC・スマホ・ICレコーダー、打ち合わせはどれで録るべきか

PCはオンライン会議で1位、対面では3位に落ちます。中央に置けない・ファンの音・打鍵音という対面でPCが弱い3つの理由と、スマホとICレコーダーの使い分けを場面別に整理しました。

· 読了 5分
録音・機材のコツ

スマホで録音したあと、文字起こしするまでの手順

iPhoneとAndroidでの保存場所と形式の確認、精度が落ちる .amr への対処、1時間程度ならスマホのまま処理してよい判断、PCへ移すときの転送手段までを端末別に整理しました。

· 読了 4分
録音・機材のコツ

外部機器を買わずに、スマホとPCだけで文字起こしする

専用マイクを買う前に試せることがあります。対面はスマホを机の中央に置き、オンラインはPCでタブ音声を取り込む3手順、本番前の10秒テスト、外部マイクを足す価値が出てくる境目までを整理しました。

· 読了 4分
録音・機材のコツ

対面会議をスマホで録音するときの置き方と設定

対面会議をスマホで録るなら、机の中央に置き、機内モードと自動ロック無効にしておきます。避けたい4つの置き方、本番前の10秒テストの手順、精度が落ちる場面ごとの対処をまとめました。

· 読了 4分

← 記事一覧へ