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議事録に書いてはいけないこと

· 株式会社リキッドブロック · 読了 4分

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この記事で分かること

議事録は詳しく書くほどよいわけではありません。評価や印象、未確定の情報など残すと後で問題になる5つの類型と、逆に省くと困る決定の理由や反対意見の書き方、提出前に3分で削る手順を整理しました。

議事録は詳しく書けば書くほどよい、というものではありません。

書いたことで問題が生じる類の記述があります。しかも書いている本人は、親切のつもりでいることがほとんどです。

1. 発言者の評価や印象

もっとも多い失敗です。

これらは事実ではなく書き手の解釈です。同じ会議に出ていた別の人が読めば、「そうは思わなかった」となる可能性があります。

議事録は関係者に配布され、想定外の人の目にも触れます。評価的な記述は、書かれた本人に見られたときに必ず問題になります。

書くなら事実に留めてください。

2. 未確定の情報を確定のように書く

会議で話に出ただけの見通しを、議事録に書くと確定情報として一人歩きします。特に人事や取引に関することは、伝聞のまま広まると実害が出ます。

記録するなら、誰の発言としてそう述べられたのかを明記してください。

「田中部長より、来期予算について増額の可能性が示された(確定ではない)」

3. 個人の事情

会議中に話題に出ることはありますが、議事録に残す必要があるかは別です。特に本人が同席していない場面で出た話は、慎重に扱うべきです。

必要な場合は、業務上の影響だけを書きます。

4. 断定的な法的・専門的判断

会議の場で誰かがそう言ったとしても、議事録に断定として残すと、社内で「確認済み」の扱いになります。後から誤りだと分かったとき、その議事録が判断の根拠にされていたことが問題になります。

こう書き分けてください。

「法務部への確認が必要(〇〇さんが9/30までに照会)」

つまり確認事項として残すということです。

5. 議論の生々しいやりとり

対立した議論をそのまま書き起こすと、読み返したときに感情が残ります。

論点は残し、応酬は残さないのが原則です。

「前提条件の認識に相違があり、次回までに整理することとした」

これで十分に機能します。

逆に、書かなすぎも問題になる

削ればよいという話ではありません。残さないと後で困るものがあります。

反対意見については、内容と、それをどう扱ったかを書いてください。誰が言ったかを書かない選択もあります。

「コスト面の懸念が挙がったが、初年度のみの負担であることを確認し、原案どおりとした」

判断に迷ったときの基準

書くべきか迷ったら、次を考えてください。

これが、書かれた本人に読まれたらどうか

これが、1年後に第三者に読まれたらどうか

議事録は、社内調査、監査、場合によっては訴訟の場面で読まれることがあります。そのときに読まれて困る主観は、最初から書かないのが安全です。

削るのは後からでもよい

会議中は、判断せずに書き留めておいて構いません。提出前に3分だけ読み返し、削るという手順にすれば、会議中に迷って手が止まることもありません。

AI議事録ツールを使う場合も同じです。自動生成された議事録には、発言がそのまま残ることがあります。そのまま配布せず、目を通して削る工程は残してください。

出力の精度が上がるほど、この確認を省きたくなりますが、何を残さないかは人間が決めるべき判断です。

まとめ

  1. 発言者の評価や印象は書き手の解釈でしかない。事実に留める
  2. 未確定の見通しは、誰の発言としてそう述べられたのかを明記する
  3. 個人の事情は、業務上の影響だけを書く
  4. 法的・専門的な判断は断定せず、確認事項として残す
  5. 対立した議論は、論点は残し、応酬は残さない
  6. 逆に、決定の理由・反対意見があった事実・確認が必要な事項は残さないと後で困る
  7. 会議中は判断せずに書き留め、提出前に3分だけ読み返して削る

迷ったときは、書かれた本人に読まれたらどうか、1年後に第三者に読まれたらどうかを考えてください。

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