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「言った・言わない」を防ぐ議事録の残し方

· 株式会社リキッドブロック · 読了 4分

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この記事で分かること

食い違いは記録の不足ではなく確認の不足から起きます。終了5分前に数字を読み上げる確認、期限を切って異議を求める一文、決まらなかったことも書く記録の作法など、防ぐ手順を整理しました。

「そんなことは言っていない」「いや、確かにそう聞いた」

こうした食い違いは、記録がないから起きるとは限りません。記録はあっても、双方が確認していないために起きることのほうが多いのです。

議事録があっても、相手がそれを読んでいなければ、認識は揃いません。

順番が逆になっている

多くの場合、こういう流れになっています。

  1. 会議で話す
  2. 後から議事録を作る
  3. 送る
  4. (相手は読まない)
  5. 食い違いが発覚する

問題は3と4の間です。送っただけでは合意になりません。

有効な順番はこうです。

  1. 会議で話す
  2. その場で確認する
  3. 議事録を作って送る
  4. 期限を切って異議を求める

2が入るだけで、食い違いの大半は消えます。

その場での確認

終了5分前に、決まったことを読み上げます。

「では確認させてください。単価は3,000円、納期は12月末、初回は50個。この3点でよろしいでしょうか」

箇条書きで、数字を含めて読み上げるのが要点です。

「だいたいそんな感じで」ではなく、具体的な数字と日付を口に出す。ここで認識がずれていれば、その場で判明します。

相手に言わせる方法

もう一段確実にするなら、相手に確認してもらう言い方があります。

「認識に相違がないか、確認いただけますか」

自分が読み上げると、相手は聞き流しがちです。相手に確認を求めると、自分の言葉で考え直すことになります。

議事録を送るときの一文

送信時に、こう添えてください。

本日の内容をまとめました。相違がございましたら、〇日までにご指摘いただけますと幸いです。ご指摘がない場合、この内容で認識を合わせたものとさせていただきます。

期限を切ることが重要です。「ご確認ください」だけでは、確認されないまま時間が過ぎます。

期限を過ぎれば「異議がなかった」という事実が残ります。これは記録そのものより強い意味を持ちます。

記録の書き方

数字と日付を必ず入れる

「少し」「なるべく早く」「前向きに」といった語は、後から解釈が分かれます。数値化できるものは数値で書いてください。

発言者を明示する

誰が言ったかを残すと、後から経緯を追えます。

とくに条件や前提に関する発言は、発言者とセットで残す価値があります。

決まらなかったことも書く

食い違いは、決まったことより決まっていないことで起きやすいものです。

【継続検討】
・保守費用の扱い(次回までに双方で持ち帰り)

「その件は決まっていない」と明記されていれば、後から「決まったはずだ」とはなりません。

曖昧な返事を明確化しない

相手が「検討します」と言ったとき、それを「前向きに検討いただける」と書かないでください。言われたとおりに書きます。

自分に都合よく解釈した記録は、食い違いの原因そのものになります。

録音は保険であって解決策ではない

録音があれば事実は確認できます。しかし、

録音の価値は、争いを解決することより自分の記憶を正確に保つことにあります。

食い違いを防ぐのは、録音ではなくその場の確認です。

それでも食い違ったとき

起きてしまった場合は、こう進めます。

1. どちらが正しいかを争わない

記憶違いは誰にでもあります。相手を追い詰めても、失うものが多くなります。

2. 記録を確認する

議事録と、送信時に異議がなかった事実を確認します。

3. これからどうするかを決める

過去の是非より、今後の扱いを決めるほうが建設的です。

4. 再発を防ぐ

以後の会議では、その場での読み上げ確認を必ず行う。同じ相手との取引なら、この運用を提案してもよいでしょう。

まとめ

食い違いは、記録の不足ではなく確認の不足から生まれます。5分の確認が、後の何時間もの説明を不要にします。

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